Life=Risk

コロナに負けないで人生を楽しむ方法を模索するブログです。

もしも旅行中にレンタカーで駐車違反をしてしまったら?

先日、路上駐車の話を書いた際に、ふと疑問に感じた点を調べた内容の備忘録です。

沖縄や北海道など、旅行中にレンタカーを借りる方は多いと思います。通常の交通違反ならその場で反則切符や交通切符を渡され、反則金や罰金を納めたり、行政処分のための点数が付けられることになります。この場合は自分の車であろうとレンタカーであろうと変わりはないし、レンタカー会社にとってもあまり関係がない話です。

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じゃあ、レンタカーで駐車違反をしてしまったら?

各レンタカー会社のホームページに記載されていますが、ほとんど同じ内容のようです。すなわち、速やかに駐車違反場所を管轄する警察署に出頭して、切符を切ってもらって反則金を納付してくださいねというものです。この時、車を返すまでに反則金を金融機関で納付しておくのが原則のようです。レンタカー会社に対し駐車違反をしてしまったことを報告し、切られた切符と反則金を納めた証明となる領収書を見せればそれで終わりです。もちろん行政処分のための点数は付けられてしまうので、人によっては免許が停止になったりするかもしれません。

ところで旅行って金融機関も休みの日にすることが多いですよね。反則金を納めたくても金融機関が休みだったり、飛行機の時間が迫っていて管轄の警察署に出頭できなかった場合はどうなるのでしょうか。納付書(反則金を納付するための用紙)をもらっていて、それをレンタカー会社に見せれば実際に反則金を納めていなくても免れれるケースがあるかもしれませんが、レンタカー会社に違約金(25,000円程度が多いようです)を払っておくという方法があるようです。この違約金は後日、駐車違反の反則金を納めれば返還(指定口座に振り込み)されるシステムのようですね。

もっともやってはいけないのは、レンタカー会社に駐車違反のことを隠していたり反則金を納付しなかったりすることです。高確率でブラックリスト入りするものと思われます。

飛行機の時間が迫っていて、管轄の警察署に出頭できなかった場合は速やかに電話で連絡しましょう。オービス(自動速度違反取締装置)の場合と同じく住居地など出頭しやすい場所の警察署に処理を委託してくれるはずです。修行僧なら後日、管轄する警察署へ出頭するというのもありかもしれませんけど。

いずれにせよ、誠実な態度を示してスピーディに問題解決のための行動を起こすことが大切です。

駐車違反のあの裏技は使えないの?

私達のような車がなければ生きていけない田舎住みの人間にとっては、一般常識のようになってる話があります。それは、駐車違反をしても警察に出頭しない方がいいというものです。警察に出頭すれば、反則切符を切られたうえに行政処分のための点数が付けられます。ところが駐車違反に関しては10年くらい前から「放置違反金」という制度が導入されていて、駐車違反の標章を貼られても待っていれば車両の使用者(通常自動車検査証の使用者と同じです)のところに通知があり反則金と同額の「放置違反金」を納めたら行政処分のための点数は免れることができるのです。本来は駐車違反の逃げ得を許さないため使用者責任を追及するために導入されたシステムだったようですけど。

当然、行政処分のための点数がないなら「放置違反金」を払った方がいいじゃないかという話になるのですが、レンタカー会社にとっては事情が変ってきます。レンタカーの場合は「放置違反金」はレンタカー会社が払うことになります。そして、これはレンタカー会社にとってはデメリットが大きいため、放置違反金を肩代わりするから許してよと言ってもたぶん納得してくれないと思います。

レンタカー会社がホームページに駐車違反の対処要領を載せる理由

私の推測になってしまいますがたぶん間違ってないでしょうし、これがレンタカー会社が「放置違反金」では許してくれない理由にもなると思います。

点数を免れることができる「放置違反金」にはデメリットもあります。それは「放置違反金」を短期間に繰り返し納付するようなことをすれば「車両の使用制限」という処分が行われるのです。レンタカーの場合は借りた人間ではなく、レンタカー会社がこの処分を受けることになります。さすがに私の知り合いにこの処分を受けた人はいませんが、インターネット上には体験談があり、警察官がやって来て使用制限の命令書を渡され、車には使用制限中であることを示すステッカーを貼られて動かせなくなるようです。このステッカーを勝手に取り除いたり、こっそり車を使ったりしたらそれに対しても罰則があります。こっそり使ってもばれないんじゃないかと思ってしまいますが、走行距離のメーターをチェックされたらばれちゃいますもんね。

もうおわかりだと思いますが、レンタカー会社にとってはこんな処分をされたら死活問題ですから、特に駐車違反に関してはホームページに載せ警察への出頭を促しているのでしょう。駐車違反で反則切符を切られた回数は「車両の使用制限」とは無関係で、何回その車で切符を切られても「車両の使用制限」が行われることはありません。

ちなみに「放置違反金」の未納がある車は車検も拒否されて受けることができないそうですよ。

レンタカーを借りた時はきちんと駐車場に車をとめて楽しい旅行にしましょうね。