一休のGoToトラベルキャンペーンを利用してグランドプリンスホテル広島に宿泊しました
2020年8月に宿泊予約サイト一休のGoToトラベルキャンペーンを利用してグランドプリンスホテル広島に宿泊してきました。移動には車を使い近場のホテルに宿泊し、観光はしないというウィズコロナ時代のリスクを考慮した旅のスタイルに挑戦です。
3月の沖縄旅行以来、コロナの拡大と共に旅行を封印し、ずっと考え続けてきた結論が、私には旅のない人生はあり得ないというものでした。
ウィズコロナ時代の宿泊スタイルとは?
グランドプリンスホテル広島は7月から営業を再開しています。ホテル業界も生き残りに必死なのです。今まで行われていたサービスがなくなったり、消毒などの業務が増えた分手が届かなくなった部分もあるはずです。
利用者もホテル関係者と共に新しい時代の宿泊スタイルを、手探りで構築していく必要があります。改善意見はアンケートなどに記載すればよいと思いますが、無意味なクレームや重箱の隅をつつくようなことはやめましょう。
当然ながら万全の体調でホテルに向かいました。念のためにコロナの抗体検査を実施しましたし、自宅出発前に体温の確認、マスクの着用はマストです。
懐かしいホテルの外観に心が踊ります。
入口、出口は分けられています。手を消毒した後に非接触型体温計での体温チェックがありました。ソーシャルディスタンスを保ち協力しましょう。
宿泊する部屋の入口には、消毒完了のシールが貼ってありました。
安心感があります。
ホテルでの食事について
最も様変わりしたのは食事シーンではないでしょうか?
ホテルの定番とも言えるビュッフェスタイルの朝食を中止しているところも多いはずです。
グランドプリンスホテル広島も和食、洋食のセットモーニングになっていました。
2,500円という料金は高いと感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、ホテル側の視点から見ると、ソーシャルディスタンスの確保のために今までの半分程度しか人を入れることができませんし、食材の管理もし易く、配膳を利用者自身が行うため人件費を削減できるビュッフェスタイルを封印することはかなりの痛手なのです。
館内の中華レストランが未だ閉店状態であるのは、恐らくスタッフの確保のためだと推測しました。ビュッフェじゃないのなら料金を下げてほしいと思うかもしれませんが、限りある人員と利用客の落ち込みによる経済的ダメージ、コロナの安全対策などを考慮した苦肉の策であるのだろうと思いつつ美味しくいただきたいものです。
スタッフの方は常時マスクを着用し奮闘していました。
それではディナーの様子です。
今回はホテルから出るつもりがなかったため、朝食、ディナー付のプランにしていました。広島県産食材を使用した和洋中折衷コースです。
ディナー会場はステーキ&シーフード「ボストン」です。安倍首相が会食に使用することでも有名なレストランです。
彩りの美しい和の前菜をお箸でいただきます。
手前左、江田島濱口醤油のエスプーマでいただく鯛のお刺身が絶品でした。瀬戸内の魚は美味しいですね。
スープは優しいほっとする味です。中華の奥深さを感じます。
広島レモンサーモンのオリーブオイルソテー、リゾットの下に見える九条ネギソースがいい仕事をしています。
牛フィレ肉のステーキ、ソースは広島県三次ワイナリーの赤ワインを使っているそうです。これはもう見たまんま、美味しくないわけがありません。
デザートです。チーズスフレも美味しいのですが、かかっているチチヤスヨーグルトのソースがまた美味しいんです。
そして、広島県産の藻塩を使ったアイスがこれまた絶品でした。
写真には写っていませんが、コーヒーか紅茶を選ぶことができます。
こちらのコース、ワンドリンク付きで大満足でした。
実は二泊ともに同じコース付きのプランを予約していて、美味しかったので全く同じ内容でもいいか、大変な時期だから内容を変えてほしいとも言い辛いしと黙っていたのですが、2日連続であることをスタッフが把握していて、コース内容を変えさせていただいてもよろしいでしょうかというありがたい申し出がありました。
グランドプリンスホテル広島は、お世辞抜きに素晴らしいホテルだと思います。立地面ではやや不便ですが、美しい瀬戸内の海を眺めることができる温泉や散歩コースがありウィズコロナ時代の滞在型ホテルとしてハード面の魅力も申し分ありません。
そして、今回スタッフの奮闘ぶりを目の当たりにして、改めてソフト面の素晴らしさも再確認できました。
宿泊する度に、本当に広島の方がうらやましいと感じます。広島の方、近県の方はぜひ宿泊して応援してあげてください。
GoToトラベルキャンペーンの破壊力
いつもながら飾りつけの美しいロビーの様子です。
低層階スタンダードフロアながらビューバス付きのパノラマビュールームは53㎡と余裕のある広さでした。館内温泉のフリーパスも付いているプランです。
AmazonのファイアTVスティックを持ち込み、気になっていたドラマや映画を見て過ごしました。美味しいディナーを早めにいただき、夕暮れの海を見ながら散歩もしました。
素晴らしい滞在でした。
コースディナー、朝食、温泉のフリーパス、53㎡の部屋と至れり尽くせりなんですが、こちらのプランは本来大人1名につき1泊16,740円と8月の夏休み期間ということを考えると妥当と言ってよい値段でした。
しかし、GoToトラベルキャンペーンの破壊力はここからです。通常の割引4,350円に加えてGoToトラベルキャンペーンの割引が23,436円となり、大人1名につき1泊9,794円と1万円を切る価格になりました。コースディナー通常料金6,000円、朝食2,500円、温泉利用料金2,000円ということを考えると破格の値段です。
批判の多いGoToキャンペーンですが、既に行われているキャンペーンをいくら批判しても何も有益なものを得ることはできません。
どんな優秀なシステムも使う人次第で最悪の結果を生み出すことだってあるはずです。
万人が納得する施策でなかったとしても、利用価値がなく悪いものだと決めつけるのは視野が狭いのではないかと思います。
上手に活用してコロナとの闘いに打ち勝ちましょう!