Life=Risk

コロナに負けないで人生を楽しむ方法を模索するブログです。

自宅で新型コロナウイルスの抗体検査キットを使ってみました

新型コロナウイルスの抗体検査キットは、個人で購入することもできます。今回は私が実際に自宅で抗体検査を行った理由や検査結果について書いてみたいと思います。

新型コロナウイルスの抗体検査とは?

抗体とは免疫反応によって人間の体内で作られるもので、ウイルスなどの異物を攻撃する武器となるものです。

 

抗体はウイルスに感染してすぐには作られず、新型コロナウイルスでは発症から約2週間で8割の人が、約3週間でほぼ全ての人が抗体検査で陽性になると言われています。

ですから、数日前から調子が悪いなどの理由で抗体検査をしても、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判定することは難しいです。

 

今現在調子が悪く、新型コロナウイルスの感染の有無を調べたい場合は、ウイルスの遺伝子の一部分を測定するPCR検査を行う必要があります。

なぜ、自宅で抗体検査を行ったのか?

私は、新型コロナウイルスの流行以後、マスク着用と手洗いを徹底するようにしており、体調の不調を感じたことはありません。年齢的に感染すれば無症状では済まないと思っています。

 

自宅で抗体検査を行った理由は、一つには趣味が旅行であるためです。ずっと旅行を封印して自粛していましたが、いつもでも自粛しているのも精神衛生上よくありません。旅行を続けるにあたり、体調管理には気を配っているものの、気付かないうちに新型コロナウイルスに感染していて、私が旅行することでウイルスを撒き散らしたのでは申し訳がないため、できることはやっておこうと考えたのです。

 

理由のもう一つは不謹慎かもしれませんが好奇心からです。私の住む地方都市では、新型コロナウイルスの発生以降、数名の感染者が出ています。いずれも他都道府県からの転入者で、クラスターの発生には至っていません。

しかし、流行の当初、私は実際はもっと多くの感染者が出ていて、単に検査をしていないだけ、症状が出ていないだけではないかと疑っていました。

ところが、濃厚接触者に対してPCR検査が行われても感染の広がりはほとんど確認されず、当初私が考えていたほど簡単に感染するものでもないと思うようになったのです。

私の仕事はリモート勤務も休業することも不可能で、ずっと通常勤務で不特定の人間と面接するということを続けています。どこかで感染していてもおかしくはないはないが、体調も悪くないし果たして自分は感染歴があるのかないのか知りたくなったのです。

 

もちろん、抗体検査の結果がどうであったとしても、100%の判定ではないことは承知していますし、今まで通り慎重に感染対策を講じていきたいと考えています。

実際に抗体検査を行ってみました

私が購入したのは中国のSinocare社の抗体検査キットで、2回分がパッケージされていて送料・消費税込みで5,420円でした。検査1回につき2,710円になります。

Sinocare社は中国の上場企業で血糖値測定の分野などでは中国を代表する企業です。この検査キットは、IgM、lgGという2種類の抗体の検査が同時にできるそうです。

パッケージの中を見てもきちんとした検査キットが入っているなという印象です。

 

パッケージの中には以下のようなものが入っていました。

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日本での販売会社が日本語での説明書を付けてくれました。検査キットに同梱の説明書は英語で書かれています。

下の説明書きのように指先から血液を採取して判定します。私はやったことがないですが、自分で行う血糖値の検査と似たようなものだと思います。

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検査結果の判別方法です。

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検査自体はとても簡単でした。

 

カセットパッケージという指に針で穴を開ける器具で指先を傷つけるのが最大の心理的な抵抗だと思います。

しかし、これもやってみると簡単で軽く指先に器具を押し当てると、パチンと針が飛び出し簡単に血液を採取できる状態になります。

後は、下のプレートの「S」の場所にスポイトで採取した血液を2滴垂らし、その後緩衝液というものを2滴垂らして待つだけです。

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検査結果は、陰性でした。

ちょっと拍子抜けするような結果だと感じたのは、心のどこかで無症状で感染して抗体ができているかもしれないという思いがあったのかもしれません。

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抗体検査の痛みについて

これが気になる人もいると思います。私も初めての経験だったのでやる前は緊張しました。自分で自分の指先に穴を開けるということに抵抗を感じたのです。

でも、パチンという衝撃があってチクリとした後、少しジンジンとする痛みはありましたが、すぐにその痛みはなくなり、しばらくちょっと指先に違和感があるかなという程度でした。

下の画像は血液採取の後、血液を拭き取った直後の指先ですが、かすかに針のあとがあるかなという感じで血は既に止まっていました。

私は何となく人差し指でやったのですが、比較的よく使う指先なので中指とか薬指でやってもよかったのかなと思います。人差し指でも特に支障はありませんでしたが。

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抗体検査の結果は、100%絶対のものではありません。しかし、実際にやってみると一定の安心感を感じることができました。

田舎では、長引く体調の不調を病院で訴えても「じゃあ、PCR検査をやってみようか。」とはなりません。私の知人も誰もPCR検査には至らず診察だけ受けて帰ってきました。

ずっと不安を抱いたまま生活するくらいなら、自分で抗体検査をしてみるというのも選択の一つかもしれないと思いました。