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クレジットカード付帯保険等研究 MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード編 家族使用では無敵のコスパか!?

来年1月に予定しているハワイ旅行に備えてクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険について研究しています。今回は私のメインカードであるMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードについて付帯保険を中心に海外旅行の際に役立つサービスをまとめてみました。まとめている内に出てきた疑問点は、実際に私自身が問い合わせを行っています。

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年会費

MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、MUFGカードの最上位のプラチナカードです。年会費は20,000円(税別)と高額ですが、プラチナカードとしては格安の部類です。インビテーション制ではなく、自己申込みが可能ということもあり、ゴールドカードに近いプラチナカードと言えます。

家族会員1名は無料、2人目から1名に付き3,000円(税別)が必要となります。大きな特徴として家族会員もプライオリティパスが発行できるという点があります。配偶者分の家族カードの発行、プライオリティパスの発行までは追加費用なしで行うことができるのは特筆すべき点だと思います。

海外旅行傷害保険

基本的に自動付帯かつキャッシュレス診療に対応しています。傷害による死亡・後遺障害のみ自動付帯は5,000万円で、カード利用をすることによって更に5,000万円の最高1億円の補償となっています。しかし、死亡や後遺傷害補償を利用するケースは極めてレアでしょうから、さほど神経質になる必要はないでしょう。

Q:マイルを使った特典航空券で渡航する場合、空港諸税や燃油サーチャージ分をクレジットカードで決済すれば、カード利用補償の対象になりますか?

A:空港諸税やサーチャージの支払いでは対象になりません。自家用車のガソリン代や高速道路料金の支払いも対象外です。公共交通機関の料金をクレジットカード決済すれば対象となります。

 

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注目すべきはやはり傷害・疾病による治療費用です。しかし、いずれも限度額が200万円と不十分な数字です。他カードとの合算は必須ですね。

ホテルの設備を壊してしまったような場合の賠償責任保険が3,000万円まで、カメラなどの携行品の破損・盗難に対応できる携行品損害保険が50万円まで、救援者費用が200万円まで自動付帯されます。

また、これらの保証は家族会員カードを発行していない家族特約対象者(配偶者、生計を共にする同居の義親を含む両親、未婚の子)にも及びますが、この場合の両親・子は収入のない人のみが対象です。

海外渡航便遅延保険

こちらも自動付帯です。搭乗した飛行機の遅延や預けた手荷物の遅延などにより負担したホテル・食事・医療費などが補償されます。なおプラチナカードは国内便も同額が自動付帯します。

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犯罪被害傷害保険

国内外を問わず第三者の故意による加害行為やひき逃げなどによって怪我をした場合に補償されます。この補償を受けるためには警察などの公的機関に対する届出が必要です。自動付帯ですので国内ではいざという時に役に立つはずです。海外の高額な医療費に対しては焼け石に水といった金額だと思います。

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プラチナ・コンシェルジュサービス

海外レストラン、ホテル手配、ミュージカルなどのチケット手配、海外旅行先でのゴルフ場の予約だけでなく、緊急時のサポートを24時間受けることができます。海外での非常時にサポートを受けられると思うだけで心強いですね。

海外トラベルアシスタンス

海外旅行をする際の一般的情報の案内、旅行プランニングの手伝い

海外緊急アシスタンス

電話による簡単な通訳サービス(ビジネス利用は除く)

海外での遺失物の探索

航空会社にて行方不明になった荷物の追跡

医療アシスタンス

海外の主要都市での医療や医療チームの派遣(不可の場合は病院への搬送)

海外の病院の予約及び入院の手配

国内(プラチナコンシェルジュサービスデスク) 0120-058252

アメリカ・ハワイ・カナダ 011-800-38118252

グアム 1-866-458-4587

韓国・香港・シンガポール 001-800-38118252

サイパン 1-866-671-6021

インドネシア 001-803-81-0292

オーストラリア 0011-800-38118252

ブラジル 0021-800-38118252

フィンランド 990-800-38118252

その他の地域 00-800-38118252

※イギリス・フランス・ドイツ・ベルギー・オランダ・オーストリア・スイス・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・ポルトガル・スペイン・ハンガリー・アイルランド・フィリピン・中国・台湾・マレーシア・ニュージーランド・イタリア

上記の番号で通じない場合は国際電話で03-3811-8252(日本)へのコレクトコールを行うこと。但しその場合の通話料金は会員が負担。

 

Q:ハワイに行く予定なんだけど、キャッシュレス診察で受診可能ですか?

A:はい、ハワイでもキャッシュレス診察で対応させてもらっています。日本語安心サービスというのがあるので、ハワイなら1-877-243-4117へ電話してください。24時間対応しています。複数のカードを合算したい場合はそのことも伝えてください。

Q:急病や事故で救急車で運ばれた場合でも、キャッシュレス対応は可能ですか?

A:はい、病院到着後、家族の方に電話してもらってください。対応させていただきます。また現金で支払った場合でも、領収書があれば、後日の請求が可能です。

 手荷物空港宅配サービスなど

本人会員だけでなく家族会員も対象となります。家族会員分のスーツケースの宅配も可能です。利用対象空港は、成田国際空港・羽田空港国際線ターミナル・中部国際空港・関西国際空港となります。

出国宅配サービス

海外旅行の出発の際に自宅から空港までカード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれます。原則として出発の7日前までに予約が必要です。

入国宅配サービス

帰国時に空港から自宅までカード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれます。予約は不要です。

手ぶらチェックインサービス

自宅で預けた手荷物を日本の出発空港で受取らずに、海外の到着空港で受取ることができる出国宅配サービスの無料オプションです。但し対象便は日本航空国際線で、グアム、ハワイを含む米国路線、米国経由便、他社運行コードシェア便は対象外です。

コート(防寒具)預かりサービス

海外で必要のない防寒具を、カード会員1人につき1着まで無料で預かってくれます。サービス受付期間は12月1日~3月末日で予約は不要です。

空港ラウンジサービス

国内のクレジットカードラウンジは網羅されています。海外ではハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル空港)のIASS HAWAII Loungeが対象ラウンジです。詳細は下のリンクから確認してください。

MUFGカード・アメリカン・エキスプレス®・カード 空港ラウンジサービス|クレジットカードなら三菱UFJニコス

プライオリティパス

世界最大の空港VIPラウンジプログラム「プライオリティパス」が無料で利用できます。家族会員も発行可能である点が珍しいと思います。プライオリティパスの詳細は下のリンクで確認してください。

世界に広がるラウンジ・ネットワーク | プライオリティ・パス

プライオリティパスは申込み後、手元に届くまでに1週間から10日程度必要で、有効期間は1年間です。有効期限の1か月前から新しいパスの発行受付が可能です。

プライオリティパスは万能ではない

メリットが強調されることが多いプライオリティパスですが、決して万能ではありません。海外空港において強さを発揮する場面はあると思いますが、日本国内の空港においてはさほどメリットは感じないと思います。

羽田空港では対象ラウンジはありませんし、成田空港ではクレジットカードで利用できるラウンジを除けば、第1ターミナルのKALビジネスクラスラウンジ一択となってしまいます。KALビジネスクラスラウンジはシャワーもないし、決して評判の良いラウンジではありません。

またプライオリティパスはKALラウンジなどの場合、利用の優先順位が低いので、ラウンジが混み合う時期や時間帯によっては入室拒否されるケースがあります。プライオリティパスでラウンジに入室できる前提で旅行プランを練ると途方に暮れることになる可能性があるため注意が必要です。

ハワイではハワイアン航空のプルメリアラウンジが使用可能となっていますが、こちらのラウンジは保安検査場から約10分程度かかり、事前知識がないとたどり着けないこともある上に、営業時間が午前9時からということで無理なく利用できる人は限られてくると思います。

成田=ハワイ間では、クレジットカードのゴールドカード以上で利用できるラウンジとほとんど大差ないというのがプライオリティパスの現実ですので、過大な期待は禁物です。

セントレアバレーパーキングサービス

中部国際空港セントレアで駐車サービスを受けることができます。通常2,500円のバレーパーキングサービスを無料で受けることができます。車を専用エントランスで預けることができ、帰りの際には専用スペースに車を用意してくれます。利用日前日の18:00までに予約が必要です。

デュアルスタイルで補償金額が倍増可能

デュアルスタイルというのは、MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードと合わせてもう一枚MUFGカード(VISA・マスターカード・JCB)を持つことができるサービスです。アメリカン・エキスプレス・カードの弱点に使用できる加盟店が少ないという点があります。はっきりとは書かれていませんが、その弱点の補完措置で他の国際ブランドのカードを持てるようにしているのだと想像できます。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードでないMUFGカードならではのサービスではないでしょうか。

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MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合、デュアルスタイルで持つことができるのは画像左端のゴールドプレステージカードと決められています。ゴールドプレステージカードの年会費は通常10,000円(税別)ですが、デュアルスタイルの場合は初年度無料、2年目以降は2,000円(税別)の優遇料金で所持することができます。ゴールドカードや一般カードなら年会費の優遇料金は250円と設定されているので、強制的にゴールドプレステージカードにされてしまうのは金銭的には負担が大きくなります。

しかし、ゴールドプレステージカードの場合、家族カードが無料で発行できます。更に海外旅行傷害保険が自動付帯し、死亡・後遺障害補償以外はプラチナカードと同額補償かつ合算可能であるため、補償金額が倍増し傷害・疾病治療の補償金額は最高400万円まで対処可能となります。

まとめ

MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは夫婦でプライオリティパスを持ちたい場合に選択肢として登場するカードです。しかし、それだけではなく家族会員1名分が無料で発行でき、家族会員に本会員と同様の手厚いサービスが付帯しますし、家族カードを発行していなくても家族特約対象者としてカバーされます。

英語で簡単な日常会話程度ならなんとかというレベルだと、トラブル対処となると厳しいと思います。そんな時にとりあえず24時間問い合わせができる窓口があるという安心感は大きな利点です。

海外旅行傷害保険については、デュアルスタイルを選択することで最低補償レベルに達するため、他の年会費無料・自動付帯のクレジットカード(エポスカードなど)と組み合わせることで、補償金額を上積みすることができます。エポスカードの場合、年会費無料ながら、傷害治療最高200万円、疾病治療最高270万円という補償が自動付帯するので発行しておいて損のないカードです。但しエポスカードの補償は会員本人のみなので、夫婦で海外旅行に行くという場合はそれぞれが発行しておくのがベストです。

MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードをデュアルスタイルで所持した場合のコスト(年会費)は税込み23,760円です。それぞれに家族カード1枚を発行してもこのコストに変化はありません。家族2人で利用すれば、1名分のコストは11,880円になります。また、家族カード発行者以外の家族にも補償が及ぶ点も大きいと思います。

プライオリティパスがクローズアップされることが多い同カードですが、むしろ海外旅行の安心を買うついでにプライオリティパスも付いてくるという認識でもいいのかもしれません。