Life=Risk

コロナに負けないで人生を楽しむ方法を模索するブログです。

Tokyo christmas market 2017 クリスマスをセレブ風に過ごしたら?

2017年12月24日

「クリスマスに夫婦でホテルニューオータニに泊まるなんて、一人3~4万はするんだろう?」

訝しげな表情で同僚が尋ねる。飛行機で東京に飛び、クリスマスをニューオータニ東京で過ごし帰ってくる。それなりのお金が必要になるはずだ。加えて年功序列の職場である。同世代であれば、給与水準は大きく変わることはない。

そこまで余裕のある生活が送れるのか?

本当はそう訊きたいのだろう。日本人らしい婉曲的な問いかけに私も「まあね。」と曖昧な言葉を返した。

短い滞在時間だが、既にタイ古式マッサージの予約と渋谷でクリスマスランチの予約を入れてある。それを聞けば、同僚は更に不思議に思うだろうか。

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飛行機でしか見ることのできない光景がある。例えば、西日が海を走り、翼を煌めかせる瞬間だ。その一瞬を見つけるために飛行機に乗っていると言ってもいい。愛媛から東京へは一時間強のフライトでしかないが、小雨の降る松山空港を離陸すれば、すぐに透き通るような青空に変わり、羽田に舞い降りる頃には海に沈む夕日を楽しむことができた。

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タイ古式マッサージには以前から興味があったが、女性とは思えない力強さに驚かされた。90kg近くありジュニアヘビー級のプロレスラー並みの私の体が浮き上がるのだ。聞けばスタッフ全員がタイで学んだ経験があるという。

手練れの技と言ってもいいだろう。筋肉が伸びる軽い痛みはあるものの決して不快ではない。むしろ心地よい痛みだ。施術が終わる頃には体が軽くなっているのを実感できた。マッサージの後、世間話ついでに日比谷公園にクリスマスマーケットを見に行くつもりだと話した。

「いいですね。楽しんできてください。」

女性スタッフの明るい声に送られながら、軽い足取りで店を後にした。

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日比谷公園の噴水の近くに席を取り、グリューワインを片手にフライドポテトをつまむ。遅い時間に来たのが功を奏したようで、クリスマスイブでもほとんど待ち時間なく購入することができた。天気予報通り暖かなクリスマスとなった。沖縄で過ごすクリスマスも悪くないかと迷っていたが、東京にして正解だったようだ。ここにいる誰もが楽しそうで、幸せを共有していると感じることができたから。

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午後10時、日比谷公園を出たところで黒塗りのクラウンロイヤルが目の前に止まった。運転手が降り、ドアを開けてくれる。妻を促し乗り込むと車は滑るように動き出した。

行先はもちろんニューオータニ東京だ。ホテルの側にある東京ガーデンテラスのイルミネーションも美しい。夜中だというのに写真を撮っている人も多い。光の洪水に見とれている内に車はホテルのエントランスに着いた。

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ドアを開けてくれた運転手に謝意を告げてホテルに入る。しかし、すぐに思い直し妻に声を掛けた。

「ちょっと散歩しようか?」

イブの夜にこのままホテルに帰るのはもったいないような気がしたのだ。東京ガーデンテラスのイルミネーションの中を少しだけ歩いた。48,000粒のクリスタルガラスを使ったツリーが幻想的な輝きを放っていた。

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2017年12月25日

黒塗りのアルファードに渋谷の駅前で降ろしてもらう。ホテルからわずか6km程度のドライブだが、車内は広く快適だった。渋谷の街を訪れる度に、東京という都市が持つエネルギーを思い知らされる。渋谷はそこかしこで工事をしているが、スクラップ&ビルド、解体と創造こそがこの都市の本質なのだろう。

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ランチはイタリアンの店を予約していた。人気店のようで入店を待つ人が並んでいる。その列の横を通り、夫婦二人なのに窓際の四人掛けの席に案内されるのは申し訳ない気がした。

ランチのコースは申し分なく美味しかった。デザートに添えられたサンタクロースの少し崩れた造形に、妻がくすりと笑っていた。楽しい時間を過ごすことができた。気が付くと帰りのフライトの時間が迫っていた。

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店を出て迎えのクラウンロイヤルに乗り込む。ダーク系のスーツを着た運転手の白手袋が印象的だ。

帰りの飛行機ではどんな景色を見ることができるのだろうか。上空から見る東京の夜景こそが、最高のクリスマスイルミネーションなのかもしれないとそう思った。