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プリンスクラブの無料宿泊券を利用して、ザ・プリンス パークタワー東京に宿泊してきました

2019年2月23日の土曜日にプリンスクラブの無料宿泊券を使って、ザ・プリンス パークタワー東京に宿泊してきました。予約した部屋はパノラミックツイン(38㎡)です。

必要ポイントは12000プリンスポイントでした。

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土曜日に夫婦2名で無料宿泊できたのは幸運でした。ホテル予約サイトで確認できた同日同部屋の最安値は5万円弱でしたから。

ザ・プリンス パークタワー東京は、とにかく立地の素晴らしいホテルです。プリンス系ホテルのランクはザ・プリンス→グランドプリンスホテル→プリンスホテルの順番になります。最上位のザ・プリンスを冠するパークタワー東京がどのようなホテルだったかご紹介したいと思います。

プリンスホテルに宿泊する際に知っておくべきトリビア

プリンスホテルは特別な立地のホテルが多いです。周囲を緑に囲まれ東京都心のホテルとは思えないビジネスホテルとは一線を画すゆとりある雰囲気が漂います。

西武グループ創業者の堤康次郎(つつみやすじろう)氏は、太平洋戦争終結後に皇族を離脱した旧宮家の土地を買収し、プリンスホテルとして開業しました。その後も氏は凄まじい勢いで旧皇族・華族の所有地など都心の一等地を買いまくりました。

その中には東京大空襲によって焼け野原となった徳川将軍家の菩提寺である増上寺の広大な墓所も含まれていました。ちなみに氏に墓所を売却したのは増上寺ではなく、所有者の徳川家だそうです。

現在、増上寺を挟むように位置するザ・プリンス パークタワー東京と東京プリンスホテル、両ホテルの建っている場所には元々何があったのか?

その秘密を解く鍵は増上寺内の徳川家墓所にありました。徳川家墓所は500円の拝観料を支払うことで見学ができます。運が良ければボランティアの方による説明を聞くことも可能です。

港区の文化財である鋳抜門(いぬきもん)の奥に墓所はひっそりと佇んでいます。左右に登り龍と下り龍を配した鋳抜門は戦前は国宝であり、戦禍を生き残った物を移築しているそうです。

墓所自体も戦後に広大な敷地内に点在していた各施設を発掘調査し、集めて合祀している状態です。

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墓所内も撮影は可能ですが、看板だけを撮影し手を合わせてきました。

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ザ・プリンス パークタワー東京は2代将軍の奥院・宝塔があった場所に、東京プリンスホテルは、6・7・9・14代将軍などの宝塔があった場所に建設されているようです。

現在の墓所内の石塔や青銅製の塔は確かに立派なものですが、江戸時代には栄華を極め広大な敷地に技術の粋を尽くした荘厳華麗な関連施設が並んでいただろうと思うと質素と言わざるを得ません。

徳川将軍家の栄枯盛衰の歴史が濃い密度で凝縮されたような不思議な空間ですので、ホテルに宿泊した際は観覧されることをお勧めします。規模が縮小されたとは言え、将軍家菩提寺の増上寺はさすがの荘厳さであり天気の良い日には散歩コースにも最適です。

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ザ・プリンス パークタワー東京について

威風堂々としたホテル外観は背景の東京タワーと相まって、特別な体験を期待させます。

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フロントは思ったよりこじんまりとしており、時間帯によってはチェックインに時間がかかるかもしれません。この辺りは改善を望みたいですがスペース的に難しいかもしれません。

しかし心配はご無用です。唯一無二の立地に立つこのホテルの真価はチェックインの後に十分体感することができるでしょう。数多くのブログで見るこの吹き抜けの写真も、ここが徳川2代将軍秀忠公の宝塔があった場所だと思うと感慨深いものがあります。

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パノラミックツインの部屋から見える風景は、徳川将軍家の歴史、戦後復興期の日本の歴史そのものであり、それだけにお金を払う価値があると思えます。無料宿泊ではありますが。

徳川将軍家菩提寺の増上寺を一望できます。荘厳華麗な建物に魅了されることでしょう。

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目を移せばそこには東京タワーが!

東京スカイツリーに抜かれるまで、自立式鉄塔としては実に50年以上日本一の高さを誇り今なお東京のシンボルであり、戦後復興期の日本人の心を支えた世界に誇るべき建築物です。

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窓越しに眺めれば巨大な東京タワーがまるでミニチュア細工のように感じられ現実感のない光景です。ザ・プリンス パークタワー東京も高層ホテルにしては珍しく、窓を開けラナイに出ることができるのです。

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建設当時、エッフェル塔の猿まねという批判に対し、設計者の内藤多仲(ないとうたちゅう)氏は「人が人に似ているようなもので、一理ある見方」と受け流した上で、その構造美について「作為的ではなく、いわば数字のつくった美しさ」と答えたそうです。

夕暮れに佇むタワーをぼんやりと眺めていると、氏の言葉の意味がわかるような気がします。

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正直、室内はこの唯一無二の光景の副産物、紹介するのも蛇足のような気がしないでもありませんが、そこはプリンス系ホテルの最高峰ザ・プリンスを冠するホテルですので一応ご紹介を。

パノラミックツインは38㎡と特筆する広さではありませんが、2名なら十分に余裕のある滞在をすることができます。

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シックにまとめられた室内は大人の雰囲気でビジネスにもレジャーにも対応可能です。

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ミネラルウォーターのサービスもありました。

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大理石を使用したバスルームはギャラリーのような美しさです。

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タオルは私の地元愛媛県の今治タオルでした。良質の軟水により晒しを行うことにより、繊細で柔らかな風合いを実現しています。

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バスアメニティは世界中のスパ、エステで使用されているフランスのタルゴでした。

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独立したシャワールームにバブルバスと「ザ・プリンス」の名に恥じない充実したバスタイムを楽しむことができます。

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当然のようにガウンも用意されています。

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素泊まりの時にお勧めの朝食場所

さすがの「ザ・プリンス」、素泊まりでも十分に高級感を味わうことができますが、悩むのが朝食だと思います。私のお勧めはホテルからほど近い場所にある「ル・パン・コティディアン芝公園店」です。

ベルギー発の高級ベーカリーレストランだそうで、朝の散歩ついでに寄って朝食をいただきましたがホテルほど高くなく、それでいて高級感も味わうことができるという一石二鳥のお店でした。

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私達はプチ・デジュネというパンとドリンクがセットになったパリ風の軽いモーニングセットを人数分頼み、エッグベネディクト(2ピ-ス)をシェアしました。プチ・デジュネは1人前1,069円、エッグベネディクトは2ピ-スで1,609円です。合計で3,747円とホテルでのビュッフェモーニング1人分のお値段でした。

パンを買ってテラス席で食べる人もいましたし、ザ・プリンスに宿泊しているという空気感を維持したままお得な値段でお洒落なモーニングがいただけるお店でした。もちろんホテルのモーニングも悪くないですが、軽く食べたい時には不経済だと思うので選択肢の一つとしていただきたいと思います。

いずれにせよ、天気がよければぜひホテル周りを散策してホテルの内でも外でも優雅な時間を楽しんでください。

 

交換率は悪化したものの、すぐたまを利用したプリンスポイントの大量取得は、プリンス系ホテルにお得に宿泊できる方法であることに変わりはありません。興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

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